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「ガーベラ」 |
☆ガーベラの歴史 |
南アフリカに自生する燈赤色の小さなキク(G. jamesonii)を19世紀末にイギリスの採集家ジェイムソン氏が持ち帰り、この花を王立植物園キューガーデンに贈ったのがガーベラの起源となった。以後、ガーベラの原種として交雑が重ねられ、イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、オランダなどで多彩な品種が作出された。
日本に渡来したのは大正初期頃で、当時その花の姿から「花車」とか「花千本槍」と呼ばれていた。現在でもガーベラの和名として残っている。ガーベラの営利栽培が始まったのは今から35年ほど前で、当時は実生での栽培であった。近年、メリクロンと呼ばれる組織培養の技術がガーベラ苗の大量生産を可能にし、広く栽培されるようになった。 |
☆ガーベラの種類 |
ガーベラは大きく分けて、ミニ系とスタンダード系の二種類があります。花輪の大きさで区別され、10cm以上がスタンダード系で、それ以下がミニ系となります。
ミニとスタンダード共に花弁のスタイルが大きく分けてシングル(一重)、セミダブル(半八重)、フルダブル(八重)の三種類あり、またスパイダー系(糸咲き系)と呼ばれる花弁がとがった花弁を持つタイプの種類があります。その他にも最近は花弁の無い特殊な球形な物もあります。
花芯は白いものと黒いものがあり花芯のサイズも大きいものや小さいものがあります。
現在ガーベラの品種数は世界中では数え切れない程あり、日本では約500種類が全国で栽培されています。毎年新しい品種が100種類以上誕生しています。
花の色は基本カラーとしてピンク、イエロー、オレンジ、レッド、ホワイトがあり、特殊な物としてブラウンやグリーン、花弁の中心から外側にかけて色が変化しているバイカラーと呼ばれるタイプがあります。 |
☆ガーベラとは? |
学名:Gerbera jamesonii hybrida Hort.
属名:ガーベラ属
科名:キク科 花の構造の違いにより植物全体では350科に分類。キク、マーガレット、レタスなど
原産地:南アフリカ トランスバール・ナタール地方 冬季は温暖、日照量が多く適当な降雨に恵まれ、夏季は冷涼、
少雨の地中海性気候。 ガーベラの生育適温は15℃〜25℃。
和名:花車、千本槍
花言葉:神秘 |
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人気のガーベラ、切花出荷数量は堂々4位(平成16年統計)
品目別切花出荷量ベスト10 平成16年切花類出荷量 50億9,600万本のうち |
順位 |
品目 |
出荷本数 |
前年比(%) |
1 |
キク |
18億6,600万本 |
97 |
2 |
カーネーション |
4億 4,730万本 |
104 |
3 |
バラ |
4億 600万本 |
99 |
4 |
ガーベラ |
1億 8,200万本 |
99 |
5 |
ユリ |
1億7,930万本 |
96 |
6 |
スターチス |
1億2,290万本 |
101 |
7 |
トルコギキョウ |
1億1,680万本 |
102 |
8 |
リンドウ |
8,980万本 |
99 |
9 |
チューリップ |
7,390万本 |
89 |
10 |
宿根カスミソウ |
7,160万本 |
91 |
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